活動履歴

　千葉県政務調査費は、毎年約４億円が支出されていますが、支出の明細が県民に公開されていませんでした。このため、全国で市民への説明責任を果たすように多くの請求がなされ、その結果、千葉県においても、領収書の公開が平成２１年度分から実現したのを契機に検証したところ、領収金額、領収目的を記した但し書きなどの重要事項の記載がない領収書が多数あるなど、出鱈目な支出が実証されました。

　千葉県の危機的な財政状況の中で、議会に関する経費が見直しの圏外に置かれる理由はありません。成果の見られない事業は実施してはならず、県民に説明できない支出は認めてはならず、これらは地方自治法に反する行為です。

　２０１１年５月２０日、住民監査請求を行いました。
　請求の概要は、海外視察に関する事件が３件、車リース代に関する事件が２件、事務所家賃に関する事件、事務用品に関する事件、人件費に関する事件、国内視察に関する事件の９件です。
　　対象の議員は、１９名で、のべ２１名です。
　　返還請求金額は、８６５万２８５５円です。
　　住民監査請求で、監査委員は全く不正使用を認めませんでした。

　２０１１年８月１２日、千葉地裁に提訴しました。
　請求内容は、住民監査請求を踏襲しました。
　裁判では、論点を整理強調して７回の口頭弁論期日を重ねて追及しました。
　裁判の過程では、 国内視察の移動式会議という新語を作って抵抗した議員が、この 経費２万４１６０円を返還してきまた。返還の理由説明はありません。
　２０１３年１月２５日、千葉地裁は私たちの主張を全く考慮せず、外形的事実という新解釈で、県側の行為を認めて、棄却しました。

　２０１３年２月６日、東京高裁に控訴しました。
　請求内容は、請求事件を守りながら対象者を１件につき１名に抑え、６件で６名、請求金額は６５５万４１２８円としました。

　弁護団は広瀬弁護士に加え、会員でもある吉永弁護士も参加し、７月３０日控訴審第１回に臨み、それぞれの主張を陳述（提出した書面を確認する）しました。　次回裁判は９月１７日１１時から、と指定されました。
　控訴審で私たちは、すでに５通の書面で政務調査費のあり方から説きおこし、証拠に基づいた論点を重ねてきました。
　しかし相手方は地裁段階で述べたとおり、として論争を逃げています。ここが追及の山場です。皆さんの支援を引き続きお願いいたします。

千葉県の大掛かりな不正経理事件は６年間以上で、不正額が３７億円にわたることが判明しました。
この結果、職員の懲戒免職が４名、懲戒処分が４３４名などを処分する、と知事が県民にお詫びする事態となった。
この処分内容への情報公開請求に対して、不開示などの決定が行われたことから、全面的な開示を求めて情報公開審査会に異議申し立てを行った。
これに対し千葉県は、処分内容は個人情報なので不開示が妥当、などとの理由説明書を提出したので、当方からは、公務員の勤務上で起こした事件なので個人情報にはあたらない、などの反論意見書を提出しました。
情報公開審査会の真摯な検討を期待します。

異議申立て　不正経理懲戒処分(IgiMousitate.pdf) 
県　理由説明書　不正経理懲戒処分９０号(KenRiyuSetumei90.pdf)
県　理由説明書　不正経理懲戒処分９１号(KenRiyuSetumei91.pdf)
反論意見書の提出　不正経理懲戒処分(HanronIkensyoTeisyutu.pdf)
反論意見書　不正経理懲戒処分９０号(HanronIken_90.pdf)
反論意見書　不正経理懲戒処分９１号(HanronIken_91.pdf)

2008.8.30 全国市民オンブズマン千葉大会『オンブズがチェンジさせっぺ地方議会』

• 千葉大会の報告（サマリー）
• 千葉大会の報告及び評価と提言