千葉県知事 堂本暁子様

 

千葉県市民オンブズマン連絡会議

代表幹事 広瀬理夫

抗 議 文

 

千葉県ホームページ・知事定例記者会見(04年3月25日)における知事の発言のうち、「情報公開度ランキングについて」の内容は、事実を曲解しています。

千葉県の情報公開度が悪化した結果について、あたかも当会議に非があるがごとき発言に対し抗議すると共に、事実に基づき、しかるべく修正して公表することを求めます。

 

 

1.ランキング公表までの経緯について

 (1)03年11月18日に、全国で一斉に開示請求をおこなった。

   請求内容の文言は、結果に影響を与えないことを考慮して全国で同一の文言を 使用するよう統一し、千葉県に対しても、この統一文言で請求をおこなった。

 

 (2)03年11月から04年1月にかけて開示され、これを全国市民オンブズマン連絡会議事務局に集め、評価委員会が全てを検討し比較評価した。

 

 (3)04年2月27日、第1次評価結果を各自治体に送付し、集計結果と評価について確認を求めた結果、3自治体については修正された。

 

 (4)千葉県からは修正を求められなかった。

 

 (5)3月19日、集計結果を全国市民オンブズマン連絡会議が公表し、同23日、千葉県市民オンブズマン連絡会議が公表した。

 

2.知事の発言内容について

 (1)知事発言の意味するところは、千葉県の公開度が下がったのは千葉県のオンブズマンの請求に誤りがあったためであり、実態は上位にあるはずであるから速やかに修正されるべきである、と理解できる。

 

 (2)知事の理解には2つの誤りが存在する。

  ① 請求は、経緯に述べたとおり全国共通の文言で行ない、開示された結果を評    価したものである。千葉県に対しては、特に文言を追加したり削除したりしていないことから、請求に誤りがあったとの知事の発言は、いわれのないものである。

 

  ② 集計にあたっては、集計ミスや解釈の誤りをただすため、各自治体に確認を依頼しており、3自治体の修正を行なったことからも、千葉県が内容の検討と回答に充分な時間があったといえるものであって、この事実を無視している。

 

3.以上の理由から次の措置を要求します。

 

(1)知事は報道機関に対して速やかに誤りを正すと共に、県民に対しては 千葉県ホームページの知事定例記者会見欄に同様の掲載を行なうこと。

 

(2)県警本部長は情報公開請求に対し、誠実に対応すること。

   なお、捜査報償費の情報公開請求に対し、全て公開すること。